空想ぱふぇ

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

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李歐

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恥ずかしい事暴露コーナー

ずっと高村薫を男性だと思っていたーーー。

全くの思い込み。

女性だと知った時は軽い衝撃を受けました。
なんででしょうね。
なんとなくこんな分厚いハードボイルドなもん女が書かんだろうと思っていたんです。読んだ事もなかったし。「マークスの山」とか…、あんなのは男が書くんじゃないかとの思い込み。
重厚かつマニアックな描写は男性の分野だと思っていた…んですね。
気が付いてみると、私ってけっこう頭固かったのだなと。


春に高村薫の「李歐」を読みました。

「李歐」のハードボイルドな語り口調とあらすじに、学生の頃読んでいた海外のスパイ小説を思い出し、久々にがっちりとしたハードボイルドを読んだなぁ、、と思いました。
(フォーサイスとかジンメルとか読んでいたんですよぉ〜。)
金物の加工描写が素晴らしい。旋盤の音、金属の削れる音、匂いが感じられそうな程の緻密な描写でした。銃についても相当詳しく描写してらっしゃいます。これは男の作品だろうなぁ。。と思ってしまった。

でもハードボイルドでもなんてロマンチックなんだろうと思ってました。薄汚れた世界やきな臭いやくざのやり取りの中にぽつぽつとある主人公一彰と李歐のやりとり、桜の描写、そこここに華やかさが感じられるのです。坦々としている日常の描写と李歐と桜の描写が醸し出す空気が全く違う感じがしてきて心ざわめくものがあるのです。

とにかく李歐というキャラクターが凄い。タイトルが「我が手に拳銃を」から「李歐」に変わってますが、その意味がわかります。名前そのものになっている事に負けてません。李歐の軽やかさ、自由さ、力強さ、それがこの物語のそこここで息してるー。

そして…著者近影を見、作者が女性だと知った時は素直に驚きました。
しかし、二人の若者の(最後は良い歳ですが…)愛情物語としてみるとこれが、、なるほど女性の書いた物だなぁ、、と思えた訳です。感覚の違いも納得したというか。…。
何となく。腑に落ちるといいましょうかね。
だって桜5000本ですから。
15年も思い続けるんですから。

過去の悲劇も物悲しさも辛さも全て覆い尽くす李歐の力強さ。
桜の見事さ。


読み終えた時ちょうど桜の季節だったので感慨無量でした。
はるか西の広大な大地の5000本の花の様を想像しました。




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